対象になる方
この記事では次のような方に、おすすめの書籍を紹介したいと思います
●臨床研究がはじめての方
●2~3回程度、臨床研究を経験した方
「臨床研究はしたいけど、教えてくれる人がいない」
「この手順でいいのかな?あまり自信がないなぁ…」
中小病院やクリニック・保険薬局では、臨床研究をガンガンやっている人は少ないと思います
少なくとも、わたしが勤務したことがある病院と薬局は、特定の人だけがやっていました
実際、臨床研究を自分から進んでやる人は、1施設に1人いるかどうかという印象です
よって、初心者といえど、独学でやらざるを得ない状況が出てきます
そこで、研究のお作法が学べる本を厳選しました
わたしが実際に読んで、初心者向けに「わかりやすい」「実践しやすい」といった書籍を3冊ご紹介します
臨床研究が初めて~数回程度の方向けに、記事を書いています
こちらで紹介した書籍を参考にしています
無料で読めますので、左の画像をクリック or タップで覗いてみてください!
おすすめポイント
下記の3点について、☆5つで判断しました
わかりやすさ…理解しやすさ、読みやすさ
実用性 …すぐに実践できるか
初心者向け …臨床研究について網羅的に学べるか
臨床研究をはじめるときに読む本【初心者向け】おすすめ3選
1. 実例から学ぶ!臨床研究は「できない」が「できる!」に変わる本 / 片岡裕貴
わかりやすさ
実用性
初心者向け
臨床研究がまったくはじめて~発表数回の経験者(中級者)におすすめ
臨床研究のお作法について、全体的に網羅されています
医師向けですが、他のメディカルスタッフも同じように使える書籍です
著者の経験を語る形式で書かれています
研究特有の難しい話はなく、スラスラ読み進めることができます
図やイラストで解説もあり、読みやすさも◎
クリニカル・クエスチョンの見つけ方に始まり、学会発表のやりかた、論文の書き方まで言及されています
加えて、実例を示して添削したりと実用的です
時間がない、仲間がいない、指導者がいない場合にどうするかという、著者の経験談もタメになります
2. これで解決!みんなの臨床研究・論文作成 / 辻本哲郎
わかりやすさ
実用性
初心者向け
上で紹介した「1. 実例から学ぶ!臨床研究は「できない」が「できる!」に変わる本」は、臨床研究の全体像がわかる本でした
こちらの本は、クリニカル・クエスチョンから論文投稿までにスポットを当てています
メインは論文投稿に関する話ですが、学会発表時も参考にしながら作成していくことができます
特に、「結果」や「考察」などの各項目の書き方や注意点が詳しく、重宝します
同じように、臨床研究がまったくはじめて~発表数回の経験者(中級者)におすすめ
こちらの本も難しい話はなく、スラスラ読み進めることができます
豆知識的なコラムもあり、おもしろく読めました
3. 臨床研究の道標 第2版〈上巻〉〈下巻〉 / 福原俊一
わかりやすさ
実用性
初心者向け
こちら本は、研究の質を高める本になります
上巻と下巻に分かれています
どの書籍よりも、「研究開始するまでの下準備」について詳しく書かれています
曖昧なリサーチ・クエスチョンをはっきりさせたり、バイアスを深く知ることで比較の質を高める方法を知ることができます
合計で7つのステップを踏んでいくと、臨床研究の基本設計図ができあがります
学会発表や論文投稿を経験した後に読むと、より頭に入りやすいと感じました
著者は、優れた研究者を輩出されている福原先生です
さらに、本書は名著と言われており、通読する価値はあります
まとめ
いかがだったでしょうか?
この記事では、初心者の方が研究のお作法を理解できる本を厳選しました
また、統計処理については、別の書籍をご参照ください
いずれご紹介できればと思います
ご覧いただきありがとうございました
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