いよいよ研究の開始
新規性もあった!PECOとFINERもやった!上司に相談もOK!
よし、やるぞ!
その熱が途中で冷めないように、スムーズにすすめる方法を紹介します!
挫折しないための前準備
エクセルで研究シートを作成
ほとんどの方が、表計算ソフトのExcelでデータを集計すると思います
並び替え、指定した条件で検索、簡単な統計処理が可能です
わたしの使い方をお話します
① 1行目に調べる項目名(患者IDや年齢など)を記載する
② 1行目を固定する(下にスクロールしても、1行目の項目名は保持される)
「表示」→「ウインドウ枠の固定」→「先頭行の固定」
③ 行の最後は「困った欄」
調査を進めていると、必ず困った問題がでてきます
それをメモする欄です
この困った内容によっては、対象者から外したり、調査項目を変更せざるをえないことも…
忘れないように、しっかりメモしておきましょう
調べる項目は、なるべく数値化
文字は極力少なくして、数字に変えてデータをとっていきましょう
メリットは、集計が楽になることと、統計処理するときにダミー変数として使用できることです
例えば、男女の集計
男性を「1」、女性を「0」として集計していきます
下の図のように、性別を範囲選択するだけで、
データの個数(=男女の合計人数)、合計(=男性の人数)
がすぐわかります
ダミー変数というのは、数字ではないデータを、数字に置き換える方法です
性別(男性=1, 女性=0)や副作用(あり=1, なし=0)のように汎用できます
ここでは、統計使うときに便利なんだな、くらいでOKです
統計処理が必要か
せっかく調査したものは、統計処理してみましょう!
2つを比較する検定はExcelでも可能です
また、無料の「R」、有名な(高価な)「SPSS」のソフトウェアも選択肢になります
わたし個人としては、アドインソフトの「Excel統計」をおすすめします
Excel画面そのままで、直感的に統計処理ができます
統計の使い方に関しては、今後記事にできればいいなと思っています
スケジュールの逆算
せっかく調査しても学会に間に合わなければ意味がありません
スケジュールを逆算して管理しましょう!
研究内容や症例数によって一概に言えませんが、
わたしの場合、だいたい下記のような日程です
ネタ集めからテーマ決定まで:約1~2ヶ月
データ収集が終わるまで(症例数による):約2ヶ月~
収集したデータのまとめ(統計処理など):約1~2ヶ月
発表用のスライド作成:約1ヶ月
これでちょうど良いか、ギリギリくらいです
(大抵は、スライド作成で何度もダメ出しもらうので、もう少しかかるかも)
だいたい6ヶ月で1つの研究をするイメージです
ひたすらデータ収集を
ここからは地味な作業(修行)です
黙々とカルテを開いて、Excelに転記するのみです
なんども言いますが、仲間をつくって研究をはじめてください
症例数が多くなるほど、ひとりではデータ収集がきつくなります!
まとめ
- エクセルで研究シートを作成
- データはなるべく数値化
- スケジュールの逆算
参考文献
今回はなし
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