データ集めが終わったら
スライドにまとめているんですけど、なんか見にくいんですよ~
Power Pointの設定からみていきましょう!
見やすいポスターにするにはコツがあります
Power Point の設定(ポスター発表時)
ポスターの種類によるメリット、デメリットを確認する
本番では、左のボードにポスターを貼って発表します
このボードからはみ出ないように、ポスターの大きさを選ぶ不要があります
およそ、3パターンで作成されることが多いです
大きく(A0サイズなど)1枚で印刷すると見栄えが良いです
ただ印刷会社に依頼するので、費用と出来上がりまでの時間がかかります
A3、A4は費用と時間のメリットが顕著です
職場のプリンターで作成でき、修正もいつでも可能です
バッグにも入るサイズなので、出張時の持ち運びも楽になります
わたしはA4の厚紙を買ってきて、職場で印刷しています
サワムラレンタルさんより画像を引用
https://www.sawamura-rental.com/event/postersession/index.html
用紙の大きさを確認する
A3とA4の場合は、横向きに貼ることがスタンダードです
ポスターボードの大きさは会場によっても異なります
A3またはA4が横向きに何枚貼れるか確認しましょう
上の場合だと、A4は横に4枚(120cm÷29.7cm=4枚)、縦に7枚(160cm÷21cm=7.6枚)で最大4×7=28枚を貼ることができます
A3は横に2~3枚(120cm÷42.0cm=2.9枚)、縦に5枚(160cm÷29.7cm=5.4枚)で最大2~3×5=10~15枚貼ることができます
わたしは、A4サイズで作成することがほとんです
理由は、枚数が多くなると、下に貼付したポスターを見るためにしゃがむ必要があります
見やすさを意識して、なるべく立ったまま見ていただきたいと思っています
そのため、わたしはポスターボードの半分より少し下にくる程度に枚数を調節することがあります
第33回医療薬学会年会 発表者・座長へのご案内
https://site2.convention.co.jp/33jsphcs/pdf/chair.pdf
文字のフォント・大きさ
≪フォント≫
講演やポスターで見やすい文字フォントがあります
それが「ゴシック体」で、その中でオススメは2つあります
- Meiryo UI
- 游ゴシック
遠くからも見やすいため、広く使用されています
≪文字の大きさ(A0など一枚ものの場合)≫
〇タイトル:60~80ポイント
〇演者・共著者:40~50ポイント
〇本文:30~40ポイント
≪文字の大きさ(A4, A3の場合)≫
〇タイトル:60~70ポイント
〇演者・共著者:50ポイント
(上記は、20cm×100cmで作成する場合)
〇本文:20~30ポイント
わたしの直近の演題も参考にしました
あくまで目安のため、一度印刷してから見やすさを確認してみてください
デザイン
色の使い方
カラフルにしてしまうと見やすさが損なわれます
カラーは3種類までにとどめておいた方が良いでしょう
・ベース(下地)カラー
・見出しカラー
・予備カラー
左のポスターはどこに何が書いてあるのか見にくく、何よりうるさい感じがします
右のポスターは、ベースカラー(濃い青)で落ち着いた印象になっています
また、見出しカラーに同系で暗い黒を用いて、統一感をだしています
本当に伝えたいメッセージを厳選して、その部分だけ赤色を使用しています
色が足りなくなった場合は、右ポスターの結果②グラフのように、ベースカラーの薄い色~濃い色を用いることで、色のバランスがとれます
色の決め方(一枚もの)
わたしはあまりこだわりがないので、色は簡単に決めています
ずばり、「病院のロゴマーク」の色で決めています
たとえば、このような病院のロゴがあるとしましょう
・ベース(下地)カラーは濃い緑
・見出しカラーは薄い緑
・予備カラーは赤
と決めていきます
色は、Power Pointの「スポイトツール」を使って取得します
色を変えたい部分を選択して右クリック
→「図形の書式設定」を左クリック
画面の右側に図形の書式設定が出てきます
そこの「色(C)」のバケツマークを左クリック
→「スポイト」を左クリック
欲しい色のところまで、カーソルを持っていきます
決定したら左クリックで色が取得できます
同じ色で見出しの色が変更になりました
あとは繰り返していきます
このように、病院ロゴをもとにデザインがすぐできます
色の決め方(A3, A4の場合)
一枚ものと同じ決め方です
同じ病院ロゴを参照に、以下で作成していきます
・ベース(下地)カラーは白(ほとんど白が多い)
・見出しカラーは薄い緑
・予備カラーは赤
こんな感じで作成することができます
また、わたしがよく使う「見出しの別パターン」を書きにご紹介します
イメージとしては、こんな感じ(下)のデザインになりました
濃い緑を「●」に使用する、グラデーションに追加する等で、もう少しオシャレになるかもしれません
まとめ
- ポスターの大きさを決める
- 基本的なカラーを決める
ここまでで、初心者の臨床研究の記事は終わりです
今後は、統計手法や論文投稿などについても書いていきたいと思います
参考文献
小林啓, 医療者のスライドデザイン(2023, 医学書院)
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